« 【すべて行政がやれとは言わんが】個室ビデオ店放火 | トップページ | 今年こそクリスマスケーキの予約を! »

2008年10月 4日 (土)

取るに足らない事件 -早川いくを

ちょっと前に本屋の店頭で見かけて立ち読みした本なのですが、面白かったので図書館で借りて全部読んでみました。(しかし図書館って結構なんでもあるよね)

取るに足らない事件

取るに足らない事件 早川いくを

バジリコ 2008-05-24
売り上げランキング : 90298

おすすめ平均 star
star切り口は面白いのに・・・。後半の考察が秀逸。
starくだらないですが・・

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「戦後の混乱期、昭和20年代の新聞から取るに足りない事件ばかりを拾い集め、新たに光をあてた可笑しな可笑しな犯罪帳。」

本のタイトルだけ見ると最近の小説によくある雰囲気なので最初はあまり期待せずにぱらぱら読んだのですが、これが文字通り取るに足らない事件ばかり。もし身内がやらかしてたらもう情け無いの何のって。怒るよりあきれて物も言えませんよ。よく「戦後のドサクサ」という表現を見聞きしますが、本当に戦後ってドサクサしてたんだなあ、と納得。

それでも、被害者も加害者も(そんな言葉が大袈裟に思えるくらい取るに足らないですが)人間味に溢れてて、どこかお互いを思いやっているような雰囲気が感じられます。また、事件の内容ばかりでなく、それを伝える新聞の文章のセンスがゆとりがあるというか、のんきでなんともイイ感じ。

もちろんこの昭和20年代当時にだって酷い事件はたくさんあったと思いますし、最近は特に殺伐としたニュースが多くて誰も彼もが恐ろしく見えてきたりしますが、こんなのを読んでると、案外人間ってこんなもんだよなー、とほっとします。

あと、いくつか書かれている考察がすごく面白い。マッカーサー氏が戦後の日本人にそんなに支持されていたなんて初めて知りました。今までは授業でちょっと名前が出てきたなー位の印象しかなくて、日本に来ていた時もどっか庶民の目には触れない高級な館でふんぞりかえって偉い人と外交してたんだろうと思ってたんですが、意外。まして彼に対する日本人のイメージは最悪だと思ってたのに、いや実際最初は最悪だったのに、食料の大量輸入を実行したとたん「マッカーサー様」と崇めるとは。それだけ戦後の食糧事情が酷かったという事とは思いますが、単純すぎないか日本人。

へんないきもの
へんないきもの
またまたへんないきもの
またまたへんないきもの

ちなみに著者の「早川いくを」さんはこんな本も書いてます。て言うかこっちの方が有名かも?

…まあ、取るに足らない事件 を読んでると、人間もホントへんないきものだなと思います。早川いくをさんて、よくよくヘンないきものが好きなのね。

|

« 【すべて行政がやれとは言わんが】個室ビデオ店放火 | トップページ | 今年こそクリスマスケーキの予約を! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 取るに足らない事件 -早川いくを:

« 【すべて行政がやれとは言わんが】個室ビデオ店放火 | トップページ | 今年こそクリスマスケーキの予約を! »