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2009年12月 3日 (木)

京極夏彦「厭な小説」読み終えました

ああ…厭だ。読み終わった後気付きましたが、私はこれを読んでいる間中ずっと眉間に皺を寄せて、厭そうな顔で読んでました。

厭な小説 厭な小説
京極 夏彦

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2009年6月13日 (土)投稿の「京極夏彦「厭な小説」」で紹介した本ですが、一気に読み終えました。

前回の記事にも書きましたが、実際読み進めると実に厭な装丁です。新刊なのに、まるで長い間どこかの本棚で打ち捨てられていたかのように古臭く、中の紙は黴っぽい。黴と言うより、陰気な何かがじわりと染みたような頁で、そういう印刷なのだと解っていても、頁を捲る指が穢れそうな気がしてきます。

7編の物語もみな厭なものばかり。結局起きた怪異の原因も、理由も、それが何かすらも解らない。救いは無い。解決もしない。みんな厭で厭で厭で厭で厭でたまらない日々を過ごした挙句、破滅していく。

ああ、厭だ。読むだけでも厭な話ばかりだ。

なのに、読むのを止められない。普通このサイズの本を手に持っているとだんだん疲れてくるのでどこかで区切りが付くものだけど、この本は異常に軽い。疲れない。各章の世界が繋がっていてそこだけ妙に気持ちいいものだから、延々と読んでしまう。何かに引きずり込まれるように、読み続けてしまう。そこも厭だ。

怪談とか幽霊とかの話じゃないのに、帯と奥付に付けられた「御祓済」に救われた気がするほど、本当に何もかも厭な本だ。

帯に書かれていた事は決して煽りでも大げさでもなく、本当のことですよ。
「あらゆる不愉快、詰め込んだ日本一のどんびきエンターテインメント。 」
「知りませんからね、読んで後悔しても。」

でも、オススメ。但しトラウマ級なので子供は読むな。

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